プールライナーでの小さな池づくり-製作その1

プールライナー池と金魚

このレポートでは、前回のレポートで設計した

小さな庭向けのプールライナーを使った池の製作方法として、

穴掘り~プールライナーの敷設部分についてまとめました。

いよいよ穴掘りの時が来ました!大人になっても土遊びはなかなか楽しかったですよ(笑)

設計部分については以下のレポートをご参照ください。

穴掘り

何はともあれ、とにかく穴がなければ池はできません!

ということで、設計書通りひたすら穴を掘ります。

40過ぎの内勤おじさんにはなかなか重労働でしたが、

腰は幸いにも無事でした(笑)

毎度ながら必死過ぎて、写真が全くなく申し訳ないですが、

穴掘りにあたって注意した方が良いのは以下の点です。

  • 掘った土の処分方法を考えておく
  • 池のエッジのレベル(水平度)をそろえる
  • 穴の大きく掘り過ぎないように気を付ける
  • 深さ方向は垂直でなく若干斜めに掘る

掘った土の処分方法

今回設計した池の容積はおおよそ200L程度ですので、

土もそのまま200L出ることになります。

我が家ではまったく残土処理のことを考えずに庭を土まみれにしてしまい、

あとで反省することになりました。。

ゆきまる
ゆきまる

段取りの大切さが身にしみますね

幸い北側の隣地との隙間1mx5mの土の部分に撒くことで事なきを得ましたが、

あらかじめ検討しておいた方が良いと思います。

1mx5mのスペースがあれば、厚み4cm分撒くだけで処理できます(100cmx500cmx4cm=200L)

土の一時保管方法

我が家では掘り出した土をビニールシートの上に仮置きして、

あとでバケツに入れて北側のスペースに運ぶスタイルをとりましたが、

雨が降ってしまうと水を吸って重くなるわ、流れ出て庭が土まみれになるわ、

ビニールシートの下のグランドカバーは枯れてしまうわ、

それはそれは大変なことに。。

皆さんご存じ、土のう袋が土の一時保管には最適です。

土のう袋
土のう袋(引用元:楽天)

掘った土は土のう袋にそのまま放り込みましょう!

ゆきまる
ゆきまる

なんで土のう袋を思いつかなかったのか、疑問しかない

あくまで一時保管ですが、黒や白の土のう袋は目立つので、

緑色のものがおすすめです。

標準的な土のう袋の容積は10L程度で、土の密度は2.5g/cm3程度のため、

満タンに入れてしまうと25kg!になってしまいます。

あえて筋トレしたい方以外は半分程度にしておくことをお勧めします。

池のエッジのレベル(高さ)をそろえる

池のエッジの高さがばらついていると、片方は水位が低くてプールライナーが丸見えなのに、

片方は水があふれてる…なんてことになってしまいます。

池のエッジレベルがそろっていない場合のプールライナーの見え方

レベルの調整方法はいろいろとありますが、

我が家では角材を渡してその上に水平器を置いてレベルを合わせました。

水準器での池エッジの水平出し方

ただ、この調整方法は何点も測定していちいち調整しないとならず、

結構時間がかかるので、今となっては水糸を引いた方が早かったかも。。と思ってます。

水糸は一見難しそうですが、手順を知ってしまえば結構簡単ですよ!

いろいろと書きましたが、1~2cm程度におさまれば十分なので、あまり神経質にならなくても大丈夫です!

穴のサイズと転圧

穴の縦横サイズについては、大きく掘り過ぎないように注意する必要があります。

あとでサイズを小さくしようとしても、壁に土を盛るのはかなり大変です。

逆に深さ方向は、後述するアンダーライナーの分、少し深めに掘りましょう。

また、もし庭の土が柔らかい(踏み込むと沈む)ようなら、

穴を掘っている間に壁が崩れてくる可能性が高いので、

ある程度転圧してから掘り始めることをお勧めします。

転圧とは、よく道路工事でやっているような地面を突き固める作業のことです。

できれば重量ブロック等でタンパーを作って転圧するのが良いですが、

足で踏み固めるだけでもかなり改善すると思います

深さ方向の傾斜

穴を深さ方向に掘る際には、完全に垂直にするのは避けた方が無難です。

こちらも実験したことがないので、

絶対にだめというわけではないのですが、やはり崩れるリスクが高いと思います。

ただ、あまり斜めになりすぎると水を張った状態でもプールライナーが目立つので、

若干斜めになってるな…程度で十分です。

感覚的には2~4°程度といったところですかね。

池の垂直面の角度

それでも穴を掘っている途中は、雨が降った際に多少崩れたことがありましたが、

プールライナーを敷いて水を張ってしまえば、

水圧で土が押されますので、その後は崩れることなく掘ったままの形を保っています。

ここも、あまり神経質にならなくても大丈夫です!水圧の力を信じましょう(笑)

プールライナーを敷く

穴を満足のいく形に掘り終わったら、大雨で崩れてしまう前に、

さっとプールライナーを敷いてしまいましょう!

ゆきまる
ゆきまる

やはりこちらも写真がありませんでした。。大変申し訳ない

プールライナー池の写真は他の方のサイトをご参考いただくとして(汗)、

注意した方が良い点は以下の通りです。

  • 土の表面にある突起物(木の根や石)を十分取り除いておく
  • プールライナーは0.5mm厚以上のものを使う
  • アンダーライナーは専用品を使う
  • プールライナーのたたみ方に心血を注ぐ
  • プールライナーの切断は水を入れてから行う(最後の最後)

土の表面の突起物除去

今回製作する池の容積は200Lなので、

満水の場合、プールライナーには合計200kgの水圧がかかることになります。

プールライナーはある程度柔軟性のある素材ではありますが、

先がとがったものには弱いです。

裂けてしまったら最後、水漏れを治すことは困難なので、

そうならないよう、あらかじめ突起物は十分に除去しておく必要があります。

とはいっても、アンダーライナーを敷くので、

土の表面を手でたたいて固めながら、気になった石や木の根等を取り除いていく程度で

まったく問題ないと思います。

プールライナーとアンダーライナー選定

穴の表面が整ったらあとはプールライナーを敷くだけです。

前述の通り、プールライナーにはかなりの水圧がかかりますので、

あらかじめ土の表面にアンダーライナーと呼ばれる緩衝材を敷き、

その上にプールライナーを敷く形になります。

アンダーライナー

アンダーライナーは、プールライナーの下に敷き、

地面の突起物等でプールライナーに穴が開くのを防ぐ役割のものです。

緩衝材の役割を果たせばなんでもよいので、

不要な毛布等でもOKと言われていますが、

小さな池でそれをやるともっこもこ(笑)になってしまい、

プールライナーを敷くのが非常に大変になりますので、

専用品を強くお勧めします。かなり作業がやりやすくなること請け合いです。

アンダーライナーの端切れ
アンダーライナーの端切れ写真(厚みは1cm程度)

プールライナー

我が家で導入したプールライナーはPVC(塩ビ)製です。

EPDM(ゴム素材)が良さそうではありましたが、価格的に手が出せず、、

お手頃だった塩ビ製を選定しました。

塩ビは意外にも耐候性があるようで、カタログにも強気の10年保証がついていました。

どこが保証してくれるのかは??ですが、当面は心配なさそうですね。

プールライナーカタログ
プールライナーに付属していたカタログ。驚きの10年保証!
プールライナー10年保証

ただ、厚みは耐久性を考えて0.5mmのものを購入しています。

耐候性があるとはいっても、やはり樹脂ですので、紫外線による劣化はどうしても進み、

徐々に硬化してきます。その際、厚い方が長寿命なのは間違いないので、

あまり薄いものは避けた方が無難です。

池の水漏れは致命的ですからね。。

アンダーライナーとプールライナーの敷き方

アンダーライナーは適当に敷いてもまったく問題ないですが、

プールライナーの壁面部は水の中とはいっても、

露出しているためしわがあると結構目立ちますので、

うまく折りたたんでしわを極力減らす必要があります。

中には石やレンガを積んでプールライナーを隠す方もいるようですが、

コストもかなりかかりますし、

何より小さな池では水の部分がなくなってしまいます(泣)

アンダーライナー

こちらで購入したアンダーライナーは長さ4mx幅90cmのものだったため、

取り回しやすい45cm幅に切って敷設しました。

土の部分がそれなりにカバーできていればOKですので、

気楽に作業しましょう!

もしかすると壁面への敷設は不要かもしれませんが、

それなりに水圧がかかるため、我が家では念のためカバーしました。

アンダーライナーの規格品はプールライナーに対してかなり大きめだったので、

余りまくる予定だったのも理由です(笑)

プールライナー

いよいよプールライナーの出番です!長かった。。

ゆきまる
ゆきまる

こんな長文レポートにお付き合いいただき、ありがとうございます!

プールライナーは購入したサイズのまま、アンダーライナーの上に敷き詰めましょう。

切るのは最後です!

大きな池の場合、しわが完全に隠れるまで石やレンガ等を詰めるので問題ないかもしれませんが、

小さな池ではそれはできませんので、しわが露出してしまいます。

水の中でもこれがなかなかどうして目立つので、

できるだけしわを作らないように敷いていく必要があります。

本物の写真はありませんでしたが、、

家族から何やってんのと言われるリスクを背負い、

我が家の洗面器にプールライナーの端材をかぶせて

イメージ写真を撮りましたので、ぜひご参考ください。

ゆきまる
ゆきまる

夜中、洗面器にプールライナーを詰める40代男性の力作です

プールライナーのしわの取り方
プールライナーのしわ伸ばし

こんな形で、余っている部分を折りたたんでいくことで、しわを極力減らしていきます。

折りたたんだ部分は開いてこないよう、石やレンガで仮押さえしておきましょう。

水を入れた後も開いてくるので、プールライナーを押さえられる適当な重さの石を

準備しておくことをお勧めします。

このプールライナーのしわ取り作業が、池のできあがり(見た目)を左右するので、

自分が満足できるまで折っては開き、折っては開き…を繰り返し、

疲れたきたところで少し妥協が入って完成です(笑)

お疲れさまでした!

プールライナー池の製作-穴掘り・ライナー敷設編まとめ

プールライナーでの小さな池づくりにおいてのポイントは、

・穴掘り前に土の処分方法を考えておく

・エッジのレベルをそろえる

・アンダーライナーは専用品、プールライナーは0.5mm厚以上

・プールライナーのしわ取りは自己満足できるまでやる!

でした。

プールライナーまで敷くことができれば、作業は8割がた終わりです。

見た目もかなり池っぽくなってきていると思います。早く水を入れたいですよね!

ということで、次回のレポートでは残りの作業として、

池への水入れ、エッジング、プールライナーカット作業の部分をまとめていきたいと思います。

この記事を書いた人
ゆきまる

研究員1こと、ゆきまるです。
化学メーカーで研究開発に従事している40代サラリーマンです。
エンジニア独自のこだわり(?)と園芸歴10年、アクアリウム歴15年の細く長い経験を活かし、かなり個性的な庭ができてきました。
そうは言っても我が家の庭はまだまだ未完成、これからも楽しんでいけそうです。

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庭池らぼ

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