このレポートでは、水質が悪化してしまったポット池の後継として製作した
池用の防水シート(プールライナー)を使った池の作り方の設計部分についてまとめました。
最初の小さな池(ポット池)の水質はドライろ過フィルターにより完全に復活したものの、
角材の上でろ過を続けるのは、見栄えもよくない上に、
落水の音がご近所様への迷惑ではないかという懸念が発生し、
早々に今回のプールライナー池を製作しようということになりました。
コストも比較的安価ですし、形も自由に設計でき、狭い庭にはぴったりの池の作り方です。
その他の池の作り方は以前の記事で簡単にまとめてありますので、以下をご参照ください。
池の設置場所
最初のポット池の時は全く気にしていませんでしたが、、
池の設置場所:日照条件は非常に重要です。
私たちが求めているのは澄んだ透明な水の池であり、
藻が繁茂するグリーンウォーターではないからです。
(おそらく金魚は透明な水など求めていませんが…笑)
一般的なイメージでは太陽がさんさんと降り注ぐ環境が良いような気がしますが、
透明な水を求める我々にとって、あまりに強い日光は望ましくありません。
なぜなら太陽から降り注ぐ光のエネルギーはとても大きく、
藻が大繁殖状態!になってしまうからです。
アオミドロだらけの池では癒されないですよね。。
実はこのことは室内アクアリウムではもはや常識で、
直射日光の当たる場所に水槽を置くなとまで言われています。
幸い、我が家の4mx7mの狭い主庭は南側に2階建ての隣家があり、
かつシンボルツリーのジューンベリーが
中央に鎮座しているため、ほぼ全面が半日陰になっています。
こう描いてみると、庭が狭いのにジューンベリーがでかすぎる。。
ただ、池を設置するうえでの日照条件は悪くなさそうです。
プールライナー池の外形設計
予想通り、我が家の狭い庭には、現在のポット池の場所しか選択肢はなく、
同じ場所にプールライナー池を作ることになりました。
どうせ作るなら、ギリギリおさまるサイズまで攻めよう!ということで、
シンボルツリーの株元と左右の踏み石ギリギリに作る形で設計を始め、
いろいろと迷った末に、池の形状は以下のように決定しました。
設計コンセプトは以下の通りです。
- 池の深さは最深部で40cm以下(手が池の底にぎりぎり届く)
- 3段構成にして立体感を出しつつ、いろんな水草を植えたい!
- 最上段には自作したドライろ過フィルターを配置する
- 狙っていたプールライナー規格品(2.5mx2m)のサイズにおさまる
※自作ドライろ過フィルターについては↓をご参照ください
この中でも特に、プールライナーの規格が意外と重要で、
市販されているものはサイズがある程度決まっているので、
少しだけ足りない場合でもかなり大きいもの(3mx4m等…でかすぎる上に高い)を購入することになってしまいます。
継ぎ足しもできるようですが、水漏れリスクを考えると手が出せません。。
今回のプールライナー池は、
長軸方向:125+40+40=205cm
短軸方向:70+40+40=150cm
と両軸方向とも50cm程度プールライナーが余る設計です。
後述する池の縁取り(エッジング)に片側20~25cm程度は必要なので、
本当にぎりぎりサイズを攻めています(笑)
今回はラウンド形状の池なので縦横ピッタリで問題ないですが、
四角形のような角のある形状の場合は、
縦横ピッタリ設計だと角部の部分が足りなくなりますのでご注意を。。
以下の写真は、レンガで新しい池の外枠をなんとなく囲ったものになります。
水のエリアはこれより少し狭くなりますが、
従来のポット池に比べればそこそこ広い池が作れそうですね!
プールライナー池のエッジング
エッジングとは、そのまま池の縁取りのことです。
プールライナーで作る池は、どうしても水面上にプールライナーが出てくるため、
それをいかに目立たないようにするか考えないといけません。
プールライナーの見た目は上の写真の通り、黒いビニールシートそのものなので、
丸見えだとかなり人工物感が出てしまいます。
最初のポット池製作時にプールライナーを見送った理由はここにあります。
エッジングはプールライナーでの池づくりで最も悩んだ部分であり、
池の出来上がりを左右する重要な部分だと考えています。
いろいろと検討を進めた結果、、
さほど不自然でなく機能的にも問題ないエッジング方法にたどり着きました!
もったいぶった割には意外と単純です(笑)
エッジングの方法は他にもたくさんありますが、
今回採用した方法では、以下のメリットがあります。
- 平たい石材を水面側にせり出すことで、水面より上のプールライナーをしっかり隠せる
- 増水時、平たい石材と傾斜したプールライナーの隙間から、勝手に水が漏れるため、オーバーフロー対策が不要
- 外枠レンガの下にプールライナーを挟み込んで段をつけているので、大雨時に外から泥水が流れこまない
- 跳ねて飛び出た魚が助かる可能性が上がる(これは運要素大)
この中でも、夏場スコールが多発する群馬においては、泥水が流れ込まないメリットは非常に大きいです。
平たい石材の下の土の段は幅10~15cm以上としてありますが、崩れなければ問題ないので、
地面側(土側)の強度が確保できれば、狭くしても問題ありません。
また、レンガはスペース節約のためにヨーカン(縦に半分に割ったレンガ)にしているだけなので、
スペースが問題なければ通常のレンガでもOKです。
プールライナー池-設計まとめ
- 池の設置場所はあまり日照が良すぎない場所(半日陰)が最適
- 池の外形設計はプールライナー規格サイズを勘案して決定
- エッジングはプールライナーをできるだけうまく隠す(おすすめは上記の方法!)
ここまで決まればもう完成したようなものですね!
次回のレポートでは実際の製作やその他付帯事項について、まとめていきたいと思います。
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