このレポートでは、前回のレポートで製作したプールライナー池への
エッジング、水入れ、プールライナーカットからの池の完成!までについてまとめました。
水を入れるときの、これでもう後戻りできない感は今でも忘れられません(笑)
設計部分と、穴掘りおよびプールライナーの敷設については、
以下のレポートをご参照ください。
プールライナー池のエッジング
エッジングとは設計レポートで紹介した池の縁取りのことです。
水中部のプールライナーのしわは、
すでに心ゆくまで伸ばしてもらっていると思いますので、
次は水の外のエッジ部プールライナー隠しです。
エッジングが終わると、ぐぐっと池らしくなりますよ!
とはいっても、設計レポートの通り、

平たい石材とレンガを置くだけです。
ここでは仮置きにとどめ、水張りをしてから最終調整の流れになります。
エッジング用の平たい石
我が家ではホームセンターで発見した外構用の乱形石を使いましたが、
当時、4~5枚セットで2000円弱程度となかなか高かった記憶があります。

我が家の池の場合、このサイズだと15枚程度必要だったので、
4セット=8000円分くらい購入しました。池資材の中でもダントツに高額です。
本当はもっと安いものが良かったんですが、なかなかいい感じのものが売っておらず、
結果的には石に一番投資することになりました(泣)
ただ、かなり目立つ部分になりますので、多少奮発しても気にいったものを選びましょう!
石の素材について
天然石が自然な形状なので、おそらく多数の方が天然石を選ばれるので問題ないと思いますが、
コンクリート系のものは避けた方が無難です。
というのも、コンクリートにはセメントに含まれる消石灰(CaO)由来の
水酸化カルシウム(Ca(OH)2)が多く含まれるため、
水に触れると溶けだして強アルカリを示します。
年月が経てばいずれ出てこなくなりますが、
それまでの間はpHの変動は避けられず、
魚やバクテリアへ大ダメージを与えてしまう可能性があります。
消石灰のpHは約12と言われていますが、
たった1mlのpH12の水でも、魚が住めるレベルのpH8に希釈するには、
ざっくりpH7(中性)の水が10000ml=10Lも必要です。
希釈での無害化は難しいです。
しばらく水やあく抜き材(ミョウバン水等)につけておいて、あく抜きをするという手もありますが、
量が多いとなかなか大変そうです。
レンガっぽい見た目でもコンクリートレンガと呼ばれる、
コンクリート製のものがありますので注意が必要です。(本物のレンガは問題ありません)
エッジング用レンガ
平たい石の下に敷くレンガは、なんでもOKです!
我が家の場合は、とにかくスペースがぎりぎりだったので、
通常の規格レンガを縦に割ったヨーカンと呼ばれるものを採用しています。
ただ、ヨーカンサイズはあまり需要がないのか実店舗ではなかなか売ってないんですよね。。
通販だといろいろ売っているものの、送料がかかりすぎるので、
近場で探したいところです。
こちらは当時ボタニックガーデンが併設されていたジョイフルホンダさんに行ったときに
発見し、無事購入できました。
しかしながら、探し回るのもなかなか大変なので、、
コメリさんのWebサイトからは赤レンガ-ヨーカンサイズの在庫が確認できたので、
種類はほぼ選べませんが、検討する価値はありそうです。
ここは完全に池の外になるので、コンクリートレンガでも問題ありませんが、
周りに植物を植える場合はやはりpH変動に注意してください。
平石とレンガの仮置き
平たい石とレンガが選定出来たら、仮置きしていきます。
以下の写真は我が家の例ですが、先にレンガ(ヨーカン)で縁を決め、
その上に平石を置いていく形で実施しました。


ここでは、プールライナーをとりあえず押さえるための仮置きです。
微調整やプールライナーのカットは水入れのあとで!
水張り
エッジングのための平石およびレンガの仮置きが完了したら、、
ついに池に水を投入するときです!
夏場以外であれば、ただただ水を入れるだけ!ですが、
夏場の場合は、水を入れる前に何の魚を買うか決めておきましょう。
理由は、水を張ると、いつの間にやら
人類の永遠の敵!である蚊の幼虫(ボウフラ)がわくからですね。
蚊が卵を産んでから成虫になるまでには20日程度かかるようですが、
その間に魚を投入しないと大変なことに。。

本当に驚くほどわいてくるのでご注意を。。
我が家の場合は金魚を飼うのが決まっていたので、問題ありませんでしたが、
家族間で魚の好みが違う場合、なかなか意見がまとまらない可能性があります(笑)
プールライナーのカット
池に水を張ってプールライナーが十分に沈んだら、
いよいよプールライナーのカットです。
池の周りに敷いたレンガからはみ出さないところで、
意を決してハサミですいーっと切りましょう。

切り口がギザギザにならないように、はさみを滑らせましょう!
少し長めにとっておきたければ、
多少折り返してレンガの下にねじ込んでもOKです。
(少し作業がやりづらいかもしれませんが。。)
底砂利の投入
これまですっかり触れるのを忘れていましたが、
池というと土を入れたがる人が多いようですが、、
透明な水の池を求めるのであれば、土を敷くのはやめましょう!
ご存じの通り、土には栄養(窒素、リン)がたくさん含まれています。
それはそのまま藻類の餌となり、アオミドロだらけの池まっしぐらになること請け合いです。
アクアリウムに使われるソイルと呼ばれる焼結された土であれば、
問題ないと思いますが、かなり高いので池に使うのはなかなか厳しいです。。
スイレン等、土が必要な植物を育てる場合は、鉢に土を入れてそれをそっと沈めましょう。
おすすめの底砂利は、
- 水質に影響を与えない(有機物やpHに影響を与えるものが入ってない)
- 水草が植えやすい(粒が大きすぎない)
- 掃除がしやすい(砂だと掃除がきつい)
を満たせばなんでもOKですが、
水草が植えやすく、かつ舞い上がらない5mmの粒のもの
かつ川砂利や大磯砂のような自然の砂利が良いと思います。
我が家ではジョイフル本田で発見した、
激安のガーデン用の砂利(15kgで380円!)を一生懸命洗って使いました!

水草を植えたい場合は5cmくらいの厚みで敷くことをお勧めします。
→我が家の池の場合は上記の砂利で2~2.5袋くらい必要でした。
もし置いておく場所があれば、ちょっとだけ多めに買っておくと、
あとで足したいときに便利です。
プールライナー池の完成
底砂利を敷くと、それはもうすっかり池の様相です!

庭池のある生活へようこそ!
我が家の池の完成時の写真です。
一般的な池に比べれば小さいし、だいぶ低コストですが、
しっかり池ですよ!

中段部にスイレン鉢を投入してしまったせいで、
なんだか狭そうですが、
案の定、邪魔になってこのあと撤去しています(汗)
また、最上段に設置してある、先日紹介した自作のドライろ過フィルターが良い働きをしてくれ、
水が濁ることは一度もなく、透明池生活を満喫できています。
次回のレポートでは、ドライろ過フィルターとポンプの接続の詳細や、
ポンプへの電源供給部についてまとめてみたいと思います。
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